こんばんは、岡村です。

第11回配信のゲストとして、大手ゲーム会社に勤務されている本田朋貴さんをお迎えしました。
本田さん、ご参加くださった皆さま、ありがとうございました!

本田さんは、大手ゲーム会社のローカリゼーションチームで翻訳コーディネーターとして、翻訳手配や品質管理のお仕事をされています。それだけではなく、社内文書を翻訳したり、会議通訳をしたりと多岐にわたる業務を担っておられるそうです。

はじめに、そもそもゲームローカリゼーションがどのように行われているかをお聞きしました。世界観を理解するために、社内の翻訳者は事前に対象ゲームをプレイしているそうです。品質が担保される一つの要素としては、皆さんのゲーム愛による部分も大きいようです。ただ、外部委託の場合も同様に…とはいかないようで、品質を保つ苦労も垣間見えました。詳しくは、ぜひアーカイブをご覧ください!

他にも、手配や管理において特に重要となる業務の効率化とテクノロジーについてもお話しいただきました。さらに、学部時代に学んだことが生きているか?というトピックが上がった際には、幅広く学ぶことの大切さを伝えてくださいました。

終盤で、今後についてお聞きしたところ、専業主夫兼フリーランスになりたいそうです。個人的には、第10回ゲストの大西さんの生活と重なり、それこそがサステナブルな生活なのでは!なんてことを思いました。そんなワークライフバランスを理想に掲げる本田さんに、「あなたにとって翻訳とは?」という大きな質問も投げかけてみました。

Q&Aセッションでは、翻訳のプライオリティについての質問が上がり、キャラクターの名前などの訳語決定に関して、翻訳者はどの程度の権限を持っているのかといったことについてもお話しいただきました。また、ツールの導入はなかなか進んでいないそうですが、本田さんはご自身の業務に合わせたツールをPython で作ったそうです。いや、凄すぎです、、、。

これまでの配信でお伝えしてきた分野とは少し異なるゲーム翻訳における現場の声を聞く機会となり、すごく楽しかったです。これから翻訳に携わりたいという方にとっては、たくさんのアドバイスや学びがある回となったと思います。ご興味を持ってくださった方は、メンバーペイにご登録の上、アーカイブをご視聴ください!

次回は…

5/31 21:00~ は、山田先生の学部ゼミ出身で、現在、翻訳会社でコーディネーターの仕事をされている西薗明音さんにお越しいただきます。

産業翻訳や今回に引き続き大学(学部)で翻訳を学ぶことなどについてのお話を、山田先生との対談形式で伺っていきます!

ぜひメンバーペイにご登録の上、配信にご参加ください。
皆さまの奮ってのご参加お待ちしております!