こんにちは、渡邉です。

今回は、山田先生から「持続可能な多言語社会/翻訳」について語っていただきました。

「サイクル」を回すこと、制度化すること

前半のトークでは「サイクル」を回していくこと、Q&A セッションから後半にかけては翻訳教育や業界全体の“institutionalize” の必要性というのが大きなテーマだったのではないかと思います。

まず1点目、持続可能なサイクルを考える上で以下の3つの視点から整理してお話ししてくださいました。

  • データ(データベース)
  • 人(世代)
  • 翻訳知(制度化/外在化 された知識)

各項目について詳しくお話しいただきましたが、ここでは「人(世代)」について少しご紹介します。

これは、今後の翻訳カフェが目指すところにも大きく関連します。

当たり前のような話ですが、翻訳についての知識や技能は、世代を超えて人から人へ受け継がれていくべきですよね。しかし、そのための制度はしっかり整っているのでしょうか?

翻訳に携わる人々の中には、自発的にコミュニティを作って知識やスキルを共有している方々ももちろん多くいますが、そこがなんとなく、オープンになっていないのではないか、というお話でした。

これは、持続可能性という観点から考えると「世代間の継承が(適切に)行われていない」と考えることもできるのかもしれません。

そうすると当然、教育の問題にもかかわってきます。

山田先生いわく、先人の知を、誰でもオープンに学べることが大事ということです。

ここではこの辺にしておきますが、他にもたいへん興味深い話をたくさんうかがいました。

中長期的に未来を見据えて、自分にできることを考えて、なんだか将来が楽しくなってくるような回でした。

山田先生ご自身は「言いたいことの2% くらいしか言えなかった」そうなので、続編に期待しましょう(笑)

ご興味持ってくださった方はぜひ、下記よりご登録の上、アーカイブ動画をご視聴ください!

リニューアルのアナウンス

そんな第13回でしたが、配信中に山田先生からリニューアルプランのアナウンスがありました。

翻訳カフェは今後、翻訳の学習者が先人たちの知を学んでいくことを可能にする場を目指し、学生無料プランを設けます。

すでに多様な方々にご参加いただいておりますが、翻訳カフェでは業界に長く貢献されてきた方々も、今後どんどんお呼びしていきたいと考えております。

世代や、翻訳へのかかわり方の違いという境界線を飛び越えて、運営メンバー含む全員にとって、学びのある場を設けていきたいと思っています。

プランの詳細や今後の予定は近々別の記事でお知らせいたします。

今後とも翻訳カフェをよろしくお願いいたします!

一緒に持続可能な未来を目指していきましょう☺