こんにちは、渡邉です。

今回は、社内通訳者としてのご経験があり、現在東京外国語大学 大学院にて修士二年目の佐々木勇介さんをゲストにお迎えしました。

佐々木さんは翻訳カフェに毎回積極的に参加してくださっています。いつもありがとうございます。

社内通訳者のお仕事

トークの中では、社内通訳の始め方、フリーランスの通訳者と比較したメリット・デメリット、一日のスケジュール例などを共有していただきました。

社内通訳のメリットとして、事前に資料などがもらいやすいこと、同社の社員と信頼関係を築きやすいことなどを挙げてくださいました。

デメリットとしては、対応する分野が偏りやすいことや、通訳以外の業務(秘書的な業務や事務)が発生し、通訳のみに集中できるわけではないことなどを話してくださいました。

これは通訳のみならず、書き言葉の翻訳にも共通して言えることだと思います。

これから通訳・翻訳業を仕事にしていきたいという皆さんにとって有益なお話だったと思います。

また、佐々木さんの体験談から「通訳者の責任」という部分についても面白い話題が上がりました。「その場のディスコースを作っていく」「ファシリテーター」の役割を担う通訳者は、どこまでの責任を負うべきなのでしょうか。

ご興味を持ってくださった方は、ぜひ下記ボタンよりご登録の上、アーカイブ動画をご視聴ください。

ディスカッション

佐々木さんから社内通訳についてのお話をたくさん共有していただいたところで、「社内/社外(フリーランス)」の違い、またその捉え方が議題となりました。

現状、業界では、なんとなく社内通訳者を経て独立し、フリーランスという形がひな形のような意識があると思います。

それに対して、「それぞれの特徴や担う責任、ビジネスの目的を考慮すると、もしかしたらこのキャリアパスは逆方向であるべき(フリーランス通訳者→社内通訳者)なのではないか!?」ということや、「どちらも独立した個々のピラミッドとして、別個で捉えている」など、多くの意見をいただきました。

社内通訳者とフリーランス通訳者、それぞれに違う能力や意識が必要ということですね。

今回も非常に学びの多い回となりました。佐々木さん、ならびにご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。

次回は…

来週(6/28 21:00~)はIT・リーガルを専門とした実務翻訳者・Aiko Yoshinari さんにご登壇いただきます。

奮ってのご参加、お待ちしております。