こんにちは、岡村です。

第25回配信は、シーズン1の最終回となりました。
ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。

今回は山田先生にシーズン1をまとめていただき、これまでの配信でお伝えしてきた内容を踏まえつつ、改めて「翻訳とは?」「そもそも言葉とは?」というお話をしていただきました。

また、シーズン2に向けて、会員の皆さまがどのような形で参加したいのか、どのような活動をすれば有意義なのかということについてもご参加の皆さまからご意見をお伺いしました。

翻訳/言葉とは

シーズン1のまとめとして、2点挙げられていました。

・共通性と多様性
・機械翻訳をヒントに再認識する言葉の意味

それぞれについて、以下で簡単にご説明いたします。

・共通性と多様性
翻訳においては周知の事実かもしれませんが、翻訳者が違えば訳文も変わってきますよね。当然ですが、翻訳者さんたちは好き勝手に訳しているわけではありません。基本の意味を伝えつつ、自分たちの訳文を作り上げておられます。基本の意味を保つことこそが、山田先生が言うところの「ギリギリの共通性」を保っていることになります。そして、それぞれの翻訳者さんが生み出す個性豊かな表現が「多様性」ということになります。言葉に共通性を見出し、多様性を生み出すことが翻訳なのではないかとお話くださいました。

・機械翻訳をヒントに再認識する言葉の意味
上記のポイントを機械翻訳という観点からも語っていただきました。現在の機械翻訳は、流暢性が高い反面、命題(基本となるメッセージ)を的確に伝えることは苦手なのだそうです。命題については、第3回で詳しく扱っておりますので、そちらもご覧ください。

流暢性とは、要約すると、思いを伝える要素だそうです。命題だけで意思疎通は可能ですが、流暢性が無ければ思いが表されず、意図している言葉の意味が伝わらないのです。そのため、流暢性も非常に重要な要素であることは間違いないのですが、メッセージの基本となる命題をしっかりと伝えられなければ、流暢性の効果が発揮されないということになります。結局のところ、コミュニケーションにおいて、命題と流暢性はどちらも欠かせない要素だということが機械翻訳に着目することで再認識できました。

全体的に抽象的な書き方になってしまい、申し訳ございませんが、詳しくはぜひアーカイブでご確認ください!

今後の活動

どのように翻訳カフェに参加したいかという質問をご参加の皆さまに投げかけてみました。様々なご回答をいただきましたが、現在の魅力と今後についてまとめてみます。

現在の魅力
・参加者も発言できる
・スピーカーになれる
・参加者同士で意見交換ができる
参加者の皆さまは双方向のコミュニケーションを重要視してくださっているということがわかりました。このような機会をより多くご提供できるように努めたいと思います。

今後取り組みたいこと
・ワークショップのようなハンズオン形式で翻訳などを体験する
・テーマごとにグループで活動して成果を発表する
・そのような活動の成果物を翻訳カフェから会員以外の方々に向けても発信する

貴重なご意見をお聞かせくださった参加者の皆さま、ありがとうございました。

翻訳カフェは皆さまと共により良い場を作り上げていきたいと考えております。
やってみたいことや学びを深めたいテーマなどがありましたら、どんどんお教えください。我々が掲げるテーマに沿ったものであれば、可能な限り実現するように尽力いたします。引き続き、よろしくお願いいたします。

次回は…

次回は、9/6 21:00~です。いよいよシーズン2に突入します!
上記の今後取り組みたいことを具体的に考えてみよう!という回となっておりますので、お気軽にご参加ください。そして、様々なご意見をお聞かせください☺️

詳しくは告知記事をご覧ください!
奮ってのご参加お待ちしております。