翻訳カフェではシーズン2の大きなテーマとして「プロセス」を掲げています。第30回の配信では、通訳者・翻訳者の作業のプロセスとしてたいへん重要な「順送り」について議論します。スピーカーを務めてくださるのは通訳・翻訳者、また研究者でもあられる
北村富弘さんです。

配信の内容

「英日順送り訳の日本語らしさを認知言語学で分析してみる:原文の動詞・目的語の順送り訳を中心に」

順送りは同時通訳の技術というイメージがあるかもしれませんが、英日翻訳では訳文の日本語らしさを狙うからこそ使用される方略でもあります。順送り訳の訳文をよくよく観察すると、翻訳者が原文、訳文それぞれの話者の出来事の捉えかたを理解し、表現しているというプロセスが見えてきます。

今回の話は、「英日順送り訳における日本語らしさ: 原文主節の他動詞とその目的語の訳出について」(MITISジャーナル)<https://mitis.webnode.jp/no-3/>をもとに、もっと噛み砕いた内容になります。

順送りというプロセスに関しては翻訳カフェ第二回で運営の岡村からもお話ししたことがありましたが、今回はさらに長く研究を続けておられる北村さんからより深い話をうかがうことができるかと思います。

とはいえ、かみ砕いて話してくださるそうなので、あまり言語学のことや研究のことに詳しくない方でも遠慮なくご参加いただければと思います。

\ご参加をお待ちしております!/

プロフィール

北村さんは英語、中国語、日本語の翻訳、通訳をしておられます。

また、水野通訳翻訳研究所研究員(https://mitis.webnode.jp/)として翻訳学に日本語学、認知言語学を応用した研究もされており、さらに大阪市立大学言語応用学専修後期博士課程に在学されています。

関連リンク

文責:渡邉里菜