今回のテーマは「翻訳のDXのこれまで・これから」です。

DXという観点からは、「翻訳」(業界や翻訳者)はDX(デジタル・トランスフォーメーション)を、いち早く達成していたとも言えるのですが、今回のカフェでは、これまでの経緯をまとめつつ、今後の展開を、個人翻訳者・業界レベルで考えてみたいと思います。

1980年からペーパーレス化(ワープロへの移行)を積極的に取り入れた翻訳者らは、電子辞書の積極活用、1990年代に翻訳メモリの導入でデータベース構築、2000年代以降には、そのデータベースを活用した機械学習からの機械翻訳の応用を行ってきました。このように、他業界よりも、実は翻訳業界はDX化が進んでいたとも言えます。

この状況を踏まえた上で、このエコシステムの功罪と、今後のテクノロジーの可能性、そしてその背後に求められる翻訳者・翻訳会社のコンピテンスを考えます。