2026年2月9日、翻訳カフェはシーズン9という新たな節目を迎えました。今シーズンは、これまでのフリートーク形式から一歩踏み込み、「AI時代の言語専門家育成プログラム」として、より体系的・講義的なアプローチで「多言語発信の技術」を追求していきます。
アフタートークでは、メイン講師の河野さんを中心に、この新プロジェクトの狙いと全貌について語られました。
1. AIは「代行」から「支援」へ:役割のパラダイムシフト
河野さんは、AI技術の進化に伴い、翻訳者・通訳者の役割が根本から変わると指摘しています。
- 「代行」から「支援」へ: これまでは発信者に代わって翻訳作業を「代行」してきましたが、これからは発信者自身がAIを使って多言語発信することを「支援」する役割へとシフトします
- 言語専門家の新たな立ち位置: AIが至らない部分を人間がサポートし、コンサルタントや多言語コーディネーターとして、発信者の意図を最大化させる役割を担うことになります
2. 8ヶ月、全16回にわたる体系的なプログラム
今シーズンは、8ヶ月間にわたる長期的な計画が立てられています。
- 2つのトラック: 理論や基礎、業界アップデートを学ぶ「チュートリアル」と、具体的なプロジェクトを実践する「プラクティショナー」の2軸で構成されます
- 4つのテーマ: 「多言語出版」「多言語配信(動画)」「通訳」「多文化共生」という、現代社会においてAIが即戦力となる4つの領域を深掘りします
3. 実践プロジェクト:『方丈記』を多言語で世界へ
本プログラムの目玉として、日本の古典『方丈記』を多言語化し、電子書籍(EPUB)として実際に出版・販売するプロジェクトが進行します。
- AIフル活用のプロセス: 原文編集からLLMによる翻訳、プロンプト設計、ネイティブチェックまで、AI時代の新しい制作フローを実地で体験します
- 参加型プロジェクト: 参加者が主体となって各言語のローカライズに携わり、単なる学習にとどまらない「アウトプット」を目指します
4. 参加者へのメッセージ:自らの価値をアップデートするために
カノさんは、AIを「今までのやり方の延長」で捉えるのではなく、生産性を桁違いに引き上げるための強力な武器として活用すべきだと訴えます。
- 報酬と幅を広げる: 確立された手法がない今だからこそ、共に試行錯誤し、自分自身の仕事の幅や報酬を引き上げるきっかけにしてほしいと語りました
- 「驚き」のある体験: 単なる効率化だけでなく、「AIを使うとこんなことまでできるのか!」という驚きと新しいスキルを手に入れられる場にしたいという展望が示されました
新たなシーズン、AIと共に言語の壁を超えていく挑戦がここから始まります!
本編では、河野さんのシーズン9の構成やテーマなどとより詳細な内容をご覧いただけます。ぜひアーカイブにてご確認ください。
セッション本編および実際のアーカイブは、翻訳カフェの有料会員様限定(月1200円・初月無料)の公開となっております。
「持続可能な翻訳の未来」を「アカデミア」と「業界の専門家」の視点から学び、本音で議論できる「クローズド」の「(既存の学会や協会と違う)
オルタナ」の場にぜひご参加ください!また、シーズン9から生成AIを用いて多言語技術を実践・検証する「多言語発信の技術」を開催しております。時代の変化と言葉のあり方について深い洞察を得るために、ぜひご入会をご検討ください。
🔗 翻訳カフェの各種リンクはこちらから:https://linktr.ee/translationlab_tscafe
本アフタートークの全編は、こちらからご覧いただけます。