こんにちは、岡村です。

第26回はシーズン2の初回ということで、今後の方向性や活動について考えました。
ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。

まずは、山田先生に翻訳カフェの立ち位置を明確にしていただき、そして、シーズン1を踏まえつつ今後の方向性を示していただきました。それを基に、ディスカッションでは、ご参加くださった皆さまと具体的な活動のテーマについて中心的に話し合いました。

改めて翻訳カフェとは

翻訳カフェの立ち位置を確認する前に、翻訳に関わる組織や団体にはどのようなものがあるのかということからお話しくださいました。大きく分けると、アカデミア、もしくは産業(実務)に関わる組織や団体があります。例えば、以下のようなものが挙げられます。

■アカデミア
・日本通訳翻訳学会(JAITS)
・アジア太平洋機械翻訳教会(AAMT)
など

産業(実務)
・日本翻訳連盟(JTF)
・日本翻訳者協会(JAT)
・日本会議通訳者協会(JACI)
など
加えて、翻訳者さんや通訳者さんが自主的に立ち上げていらっしゃる勉強会グループなども存在します。

では、翻訳カフェは?
というと、100%アカデミア寄りでも、100%産業寄りでもなく、どちらもの良いとこ取りをする、そんな場でありたいとのことです。

今後の方向性

シーズン1はゲストからお話をお聞きし、情報をインプットするということを重点的に行ってきました。シーズン2からは、新たな知識をインプットするだけではなく、それをアウトプットすることにも挑戦していこうと考えておられます。

インプット部分も残しますが、これまで以上にテーマ性を強めながら活動を行っていきたいとおっしゃっていました。具体的には、1ヶ月単位でテーマを定め、そのテーマに対する理解を深めるために、ワーキンググループなどを作って、アクティブな活動を行っていきたいということです。アクティブな活動とは、オンラインで雑誌を発行したり、勉強会を行ったりと様々な形が考えられます。その中には、皆さまと一緒に何かを翻訳して、その成果物を発表することや、翻訳批評という案も上がっており、これまでスポットライトの当たらなかった産業物の翻訳なども含めて世の中に貢献している翻訳を理に適った基準で評価し、正しく価値をつけるということなどに取り組んでいければ面白いのではないかとのことでした。

ディスカッション:テーマ

翻訳カフェでは、これまでにアカデミア、産業、教育、持続可能性といった観点を扱ってきました。この点も踏まえつつ、実際にどのようなテーマが相応しいのかを皆さまと話し合った結果、一つ浮かび上がってきたテーマがありました。

それは「プロセス」です。

というのも、これまでの翻訳カフェで議論してきたあらゆる面において、プロセスが定まっていないことが問題だと結論づけられることが多かったのです。例えば、翻訳者になるプロセス、ローカリゼーションのプロセス、翻訳(実務)を行うプロセス…というように、どのようなステップを踏めば良いのかが定かになっていないことがたくさんあると改めて気付くことができました。

まだまだ皆さまと話し合いを重ね、より良いカフェとなるように柔軟に改革を重ねていきますが、シーズン2は「プロセス」という観点から発展していきたいと考えております。

詳しくはアーカイブをご覧ください!

貴重なご意見をくださった皆さま、改めてありがとうございました。
今回ご参加いただけなかった皆さまも、どんなアイデアやご意見でも遠慮なさらず教えていただけると嬉しいです。

また、ちょっと覗いてみたい…とご興味を持ってくださった方も大歓迎です。配信はアーカイブ化されるので、皆さまのペースでご参加いただけます。ぜひ会員登録の上、アーカイブをご覧ください!

次回は…

次回は、9/13 21:00~です。いよいよシーズン2が本格的に始動します!
翻訳カフェ会員の佐々木勇介さんが二度目のご登壇をしてくださいます。

詳しくはこちらの告知記事をご覧ください!

皆さまの奮ってのご参加お待ちしております。