今回のゲストは、「ゼミ生シリーズ(?)」です。
弊ゼミ卒業生の細川真菜さんにお話を聞きます。

大学で外国語学部(英語)を勉強していた学生は「翻訳」をどう見ていたのか?

細川さんは、関西大学外国語学部卒業、同大学大学院修了。在籍中は翻訳通訳研究をした後、英語教師として各大学で教鞭を取っています。学部時代は、「翻訳」ゼミに所属しており、翻訳と接触する時間も多かったです。
ということで、そんな細川真菜さんに色々とお聞きしたいと思います。

  • どうして外国語学部に入ったのんですか?
  • 大学・大学院時代、就職活動、withコロナ時代に考えていたことは?
  • 「翻訳」は、細川さんにとってどんな存在でしたか?
  • 修士論文の研究内容について教えてください(文末に要旨の一部の要約を掲載します)。
  • 結局、自動翻訳機に「おもてなし」は訳せないのでしょうか?

細川修士論文の要旨の要約
音声翻訳機の利用と伝統的な「おもてなし」がどのように交わるのかを探る研究。外国人観光客が多く訪れる日本の商店街で実施したインタビューを基に、おもてなしのコンセプトがどう接客コミュニケーションに反映され、機械翻訳の利用がどのような影響をもたらすのかを検討する。

研究では、小売業の現場におけるおもてなしは、商品に直接関係のない世間話から顧客の新しいニーズを引き出すなど、コミュニケーションを大切にする点に焦点を当てていた。一方で、音声翻訳機の使用は、言語の正確性が必要ない場面でもあり、非言語情報の提示などの手段を多用する外国人客への対応や、会話のテンポを損なう可能性があるため、必ずしもポジティブな影響をもたらさないことが示唆された。

弊ゼミ出身の細川さんです。久しぶりにお話できるのを楽しみにしています。

細川真菜さん
関西大学外国語学部卒業。関西大学大学院外国語教育学研究科修了。大学・大学院時代は翻訳通訳学を学び研究する。現在は、近畿大学などで兼任講師として英語を教える。学会発表:細川真菜・高橋絹子「観光地の商店街における自動翻訳機の利用に関する実態と意識調査」日本通訳翻訳学会第23回年次大会など。