みなさんこんにちは、翻訳カフェです。

翻訳で生きる、どうやって…?????

どんなに綺麗事をならべても、生存競争。
技術的特異点はもうきているような、きていないような。
そんな世界で、人の価値をどう出していくか。
翻訳カフェはここ数回、白熱議論となっております….!!!

関西大学教授、阪本先生のMT・AI時代の翻訳者教育とその未来に迫る。
Word Connectionマイアットさんの機械翻訳は「悪」なのか。

欧州共通翻訳修士(EMT)のアップデートからEmployabilityとはなんなのかを考え、機械翻訳からそれをとりまく翻訳会社、クライアントがどのようにあるべきか考えてきました。

アカデミア、翻訳会社さんときたら、もちろん翻訳者さんのご意見を!!!!
今回、渡邊ユカリさんに登壇をお願い致しました。


内容:生成AIの台頭に伴い、クライアントがプロの翻訳者に仕事を依頼する必要性が不透明になっています。しっかりと人間の手で訳す必要のある仕事をこれまで通りクライアントに納得して発注してもらうためには、彼らが自分の手元で利用できる機械翻訳(MT)や生成AIと比較して、プロ翻訳者の提供する翻訳に価値があることを明確にする必要があります。

また、生成AIとMTの発展に伴い、「AIを使えば翻訳が早く済ませられる」という誤解が生まれていますが、MTPEであっても通常の翻訳の何十倍ものスピードで「ササっと間違っているところだけ直して納品」などということは不可能だということはしっかりと説明してわかっていただく必要があります。

クライアントが「翻訳はもうAIで十分」と誤解している限り、優秀な翻訳者の確保に必要な予算を支出してもらうことは困難であり、そうなればクライアントが求める品質の翻訳を提供することは不可能です。このような誤解は主に翻訳者自身と翻訳会社の説明不足に起因している可能性を認識し、顧客に対する十分な説明が解決策になり得る可能性について改めて考えたいと思います。

プロフィール:英日・日英フリーランス翻訳者。愛知県立大学外国語学部卒。ホテル勤務、メーカーでの貿易事務職、社内翻訳者を経て2011年にフリーランスへ転向。主な翻訳分野は法務、財務、ビジネス一般。訳書にジョエル・レビー著『A CURIOUS HISTORY 数学大百科』『あなたも心理学者!これだけキーワード50』、ヘンリー・ブライトン著『人工知能グラフィックガイド』(浅野ユカリ名義)、ベン・リンチ著『ダーティー ジーン/Dirty Genes』(渡邉ユカリ名義)。金城学院大学非常勤講師。

これまでの議論のまとめ、未来につながる内容の予感です…!!!!